大阪府立環境農林水産総合研究所

[農林][報道]新型コロナウイルス対策の換気によるPM2.5や花粉等の被害を抑制する「静電ブラインド」が環農水研での実証を応用して実用化されました

公開日 2021年05月17日

 環農水研では、安全・安心な府特産施設園芸の生産振興を図るため、化学合成農薬に頼らない病害虫防除技術の開発を行ってきました。近畿大学らと共に、静電気の吸着性を活かして作製したハイテク網戸を温室の開口部に設置した「静電場スクリーン温室」において、病害虫等の侵入を抑止する研究を行い、静電気により、害虫、花粉、病原菌の侵入・漏出が防止されることを実証しました。

 

 今回、環農水研で実証した技術を住宅設備に応用し、新型コロナウイルス感染症対策として換気の重要性が高まるなか、窓を開けることでPM2.5や花粉、昆虫などが侵入することを抑制する「静電ブラインド」を共同開発し、実用化しました。

 

 研究の一環として、近畿大学東大阪キャンパスの一部教室に「静電ブラインド」を設置しており、花粉が99%程度カットされるといった効果が確認されています。
 

静電ブラインドとは・・・
 鋼線の周りを特殊な絶縁体で覆い、電圧を与えて静電場を発生させます。絶縁体の周りには、(-)または(+)に帯電した強力な静電場が発生し、そこに昆虫や花粉などが捕捉されるため、屋外からの物体の侵入を防ぐことができます。人が触れても静電気で痛みを感じることもなく安全です。


 

添付資料

参考リンク

 

企画部 企画グループ

担当:草刈

お電話072-979-7070

FAX 072-956-9691