(邦題) ‘シャインマスカット’ 由来のポリフェノールオキシダーゼ(VvPPO2)の組換えタンパク質による特性評価
タイトル
Recombinant expression, purification, and characterization of polyphenol oxidase 2 (VvPPO2) from "Shine Muscat" (Vitis labruscana Bailey × Vitis vinifera L.).
(邦題) ‘シャインマスカット’ 由来のポリフェノールオキシダーゼ(VvPPO2)の組換えタンパク質による特性評価
著者名
片山(池上) 礼子、末廣 優加、他4名(ダブルファーストオーサー)
掲載誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2017, 81(12):2330-2338
ハイライト
- 黄緑色系ブドウの褐変(茶褐色に変色する反応)にポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)がどのように働き、関与しているのか。
- 筆者らが同定したポリフェノールオキシダーゼ遺伝子(VvPPO2)を大腸菌に組み込んで人工的にタンパク質を発現させて精製し、そのタンパク質(酵素)の活性の特徴を調べた。
- この酵素は植物細胞の液胞内の pH 値である pH 5.0 ~ pH 5.5 で最大活性を示し、界面活性剤*1(最適濃度 0.35 mM)があると、より高い活性を示した。
- また、モノフェノラーゼ活性*2よりもジフェノラーゼ活性*2で高い値を示した。
*1:親水性(水になじみやすい性質)と疎水性(水になじみにくい=油になじみやすい性質)の両方の性質を持つ物質。生化学の分野では、タンパク質の可溶化・安定化など様々な用途で多用される。
*2:モノフェノラーゼ活性はモノフェノール(フェノール環にヒドロキシ基が1個)化合物を、ジフェノラーゼ活性はジフェノール(フェノール環にヒドロキシ基が2個)化合物を基質に酸化反応が触媒され、反応性キノンを生成することにより、褐変が発生する。
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