大阪府立環境農林水産総合研究所

 

シカ生息密度と農業被害・森林植生状況の関係解析

タイトル

シカ生息密度と農業被害・森林植生状況の関係解析

 

著者名

幸田 良介、石塚 譲

 

掲載誌

公立林業試験研究機関研究成果選集, 2019, 16: 19-20

 

ハイライト

  • 平成24~27年度の大阪府モニタリングデータを用いて、シカ生息密度と農業被害・森林植生状況の関係を解析し、甚大な被害の発生を抑制できるシカ生息密度を検証した。

  • 農業被害に対しては、シカ密度が10 頭/km2程度を上回ると被害強度が著しく増加することが分かった。

  • 森林植生に対しては、シカ密度増加に応じて被害が単調増加していたが、シカ密度10 頭/km2未満では下層植生衰退度*1が1以下であった。

  • 以上から、農業被害や森林植生への影響を低下させるためのシカ生息密度の一つの目安として、約10 頭/km2が示唆された。

 

*1:植生の衰退度合の指標。1から5まであり、1は衰退度合が最も小さく、5が最も大きい。

 

リンク先(外部リンク)

  • なし

 

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