大阪府立環境農林水産総合研究所

 

Simultaneous analysis of seven neonicotinoid pesticides in agricultural products involving solid phase extraction and surrogate compensation by liquid chromatography-tandem mass spectrometry

タイトル

Simultaneous analysis of seven neonicotinoid pesticides in agricultural products involving solid phase extraction and surrogate compensation by liquid chromatography-tandem mass spectrometry

 

(邦題) LC-MS/MSによる固相抽出法とサロゲート補正法を用いた作物中の7種のネオニコチノイド系農薬一斉分析法

 

著者名

伴野 有彩、矢吹 芳教

 

掲載誌

Journal of Pesticide Science, 2019, in printing

 

ハイライト

  • 残留農薬の測定では、農作物由来の成分によるマトリクス効果*1がしばしば問題になる。そこで、この問題を解決できるよう、液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS/MS)で7種のネオニコチノイド系農薬を同時定量する実用的な方法を検討した。

  • 逆相ポリマー吸着剤とグラファイトカーボンを組み合わせた固相抽出を検討した。作物を対象にした残留農薬分析において逆相ポリマー吸着剤による精製の有用性が示唆された。

  • サロゲート法*2を適用することで分析の精度の向上が確認された。また、サロゲートを加えるタイミングや使用するサロゲートの種類についても検討した。

  • 本方法で精確な一斉分析が行えることがわかった。

 

*1:液体クロマトグラフィー分析では、分析時間(保持時間)で成分名を特定し、描かれるグラフの面積(ピーク面積)から、成分量を調べる。マトリクスとは、精製などの前処理で除去できなかった試料由来の成分(夾雑物)のことで、マトリクスにより分析対象物質の保持時間が変動したり、ピーク面積が増減する現象をマトリクス効果という。この現象が起こると、正確な濃度が計算できなくなってしまう。
*2:安定同位体を内部標準物質として用いる方法
 

リンク先(外部リンク)

  • なし

 

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