クワゴマダラヒトリの食害部位がブドウ‘デラウェア’の新梢生育と果実生産に及ぼす影響
タイトル
クワゴマダラヒトリの食害部位がブドウ‘デラウェア’の新梢生育と果実生産に及ぼす影響
(英題) Shoot growth and fruit production of ‘Delaware’ grapevines infested with mulberry tiger moths, Lemyra imparilis (Lepidoptera: Arctiidae), with various feeding invasion patterns
著者名
細見 彰洋
掲載誌
関西病虫害研究会報, 2019, 61: 23-29
ハイライト
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本研究では、ブドウ‘デラウェア’樹でのクワゴマダラヒトリ*1食害部位と、新梢や果実生育の関係を分析した。
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調査の結果、葉、花房、生長点の順に食害被害が多かった。
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食害を受けた葉では、全葉の半分以下の被害であれば、新梢生育・着果・果実品質に影響がないことがわかった。花房の損傷では、果房の一部または全体の欠失に直結した。生長点の損傷では、当年の果実生産には影響が少なかったが、新梢自体の生育は著しく抑制され、越冬できず枯死する場合が多かった。
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以上から、食害によって花房や生長点の損傷を受けた新梢は、早期の芽欠き*2が妥当と考えられた。
*1:クワゴマダラヒトリLemyra imparilisはガの一種で、クワや果樹、野菜などを食害する害虫
*2:芽を取り除くこと
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