公開日 2015年02月06日
この度、当研究所水産技術センター(岬町)に「あこう」が産卵するための水深3m、水量80tの水槽を新設しました。
当研究所水産技術センターでは、大阪湾の魚をもっと府民に理解していただきたいとの思いから、大阪湾で漁獲される高級魚「あこう」に注目し、効果的な種苗生産技術と放流技術の開発を進めてきました。この研究がいよいよ実用段階に入り、大阪府や漁連とともに、新たな大阪産(もん)ブランドにしていくため、安定的な大量種苗放流を行うことにしました。
このため、今後数年間は漁業振興基金による10万尾以上の安定放流が可能な計画を立て、必要となる今回の水槽を新設しました。
「あこう」の生産には、産卵時の水深確保が必要なことから、水槽の深さを3mとし、現在は、平均全長30cmの親となる「あこう」123尾をこの新設した水槽で飼育しています。親あこうは、6月下旬から8月上旬の産卵期に備えています。
4年後には、新たな水槽で採卵した「あこう」から育った魚が、府民の皆さんの食卓にも届く予定です。
(参考) 大阪府立環境農林水産総合研究所水産研究部水産支援グループ
あこう親魚水槽
あこう親魚
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