公開日 2015年06月15日
大阪府では大阪湾の魚介類資源を増やすため、魚介類の稚魚を生産し、放流する「栽培漁業」を推進しています。このたび、アカガイの種苗放流を下記により行います。
アカガイの漁獲量は平成に入って非常に少なくなったため、平成4年から6年間、栽培漁業センター※で生産された数万個の種苗を放流しましたが、放流効果の高い大型種苗を調達することが難しく、平成12年から放流を休止していました。 最近になって、大型の放流種苗を入手出来る見通しになったことと、漁業者からの要望が引き続き強いことから、今年度より大阪府が放流を再開することを決定しました。
アカガイの種苗は栽培漁業センターが放流までの準備を行います。
当研究所では貝殻にペンキで色をつけて放流し、今後、数年かけて放流後の生き残りや成長などを調べるとともに、放流に最適な場所を探します。
アカガイは寿司ねたで有名ですが、国産のものは非常に高価です。大阪湾でも年間10トン近くの水揚げがあります。また、アカガイは海中の懸濁物を食べるため、海の環境改善も期待されます。放流したアカガイが順調に成長すれば、1年以内には府民の皆さんの食卓に届くことになりそうです。
※ 公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場・栽培漁業センター
記
放流種:アカガイ
放流個体数:5万個
放流サイズ:殻長30mm(体重約8g)
放流予定日:6月16日(火)
※荒天により変更することがあります。
放流場所:大阪市~堺市、岸和田市、泉南市沖
※調査船「おおさか」の船上より放流します。
放流後の成長:1年で殻長約80mm(体重約100g)
標識を付けたアカガイ種苗
アカガイの刺身
添付資料
■お問い合わせはこちら
水産研究部 水産支援グループ
担当:辻村
[TEL]072-495-5252
[FAX]072-495-5600