大阪府立環境農林水産総合研究所

[水産][報道]大阪湾でトラフグを放流!

公開日 2019年07月25日

 

大阪府では大阪湾の水産資源を増やすため、稚魚を育て放流する「栽培漁業」を推進しています。この度、栽培漁業センターで育てたトラフグ稚魚の放流を下記の通り実施致します。

 

 大阪府内で消費の多いトラフグは、昭和40年頃までは大阪湾内でも多く漁獲されていましたが、その後大きく減少し、現在は100kg程度の漁獲となっています。全国的にも天然のトラフグは減少傾向にあり、貴重な魚となっています。そのため、国や府県が連携してトラフグを増やす試みが各地で行われており、その一環として稚魚の放流が行われています。

 大阪府でも平成27年度からトラフグを放流技術開発魚種として位置づけ、当研究所と栽培漁業センターが共同で卵から稚魚を育て、大阪湾内に放流してきました。今年度もトラフグの稚魚を放流できるサイズまで順調に育てることができ、大阪府中部海域に放流することとなりました。このトラフグには天然物や他県産の放流個体と識別できるように目印(標識)を施しており、関係各県と協力して、トラフグの移動や成長、放流の効果を調査していきます。

 放流したトラフグは2年で全長40cm、体重1.5kg程度まで成長し、「大阪産(もん)」トラフグとして府内の皆様の食卓に届くことを期待しております。

 

※ 公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場・栽培漁業センター

 

 

放流種:トラフグ

放流尾数:4.0万尾

放流サイズ:全長70㎜(体重約8g)

放流日時及び場所:7月26日(金) 10:30から二色の浜(貝塚市)

 

 

トラフグの稚魚
 

トラフグ稚魚の飼育現場

 

平成29年12月18日に採捕された個体

 

 

添付資料 

R1トラフグプレスリリース[PDF:309KB]

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