公開日 2020年08月05日
大阪府では大阪湾の水産資源を増やすため、魚介類の種苗を生産し、放流する「栽培漁業」を推進しています。その一環として平成27年よりアカガイの種苗放流を行っています。今年度の放流は下記のとおり行います。
アカガイの種苗は栽培漁業センター※が放流までの準備を行います。当研究所では貝殻にペンキを塗布して放流し、放流個体の生き残りや成長などを調べるとともに、効果的な放流技術の確立を目指しています。
アカガイは寿司ねたとして有名ですが、市場に流通しているものの大半は海外産であり、国産のものは流通量が少なく高値で取引されています。大阪湾では現在年間10トン程度が水揚げされていますが、平成27年以降に放流した個体が漁獲され始めており、放流による漁獲量の増加が期待されます。また、アカガイは水中の懸濁物を食べるため、海の環境浄化作用も期待されます。
※ 公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場
記
放流種:アカガイ
放流個体数:8万個
放流サイズ:殻長 3.6センチ(体重約 10g)
放流予定日:8月 6日(木)と8月下旬;計2日間
※荒天、種苗の状況により変更することがあります。
放流場所:堺市~岬町沖
※調査船「おおさか」の船上より放流します。
放流後の成長:2年で殻長約8センチ(体重約100g)
標識を付けたアカガイ種苗
昨年度の放流の様子
漁獲物(H30.5)中の放流個体
添付資料
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