大阪府立環境農林水産総合研究所

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図鑑

北部 里山環境がよく残されている地域

北部 里山環境がよく残されている地域

金緑色に輝くヒロオビミドリシジミのすむ能勢町の三草山

金緑色に輝くヒロオビミドリシジミのすむ能勢町の三草山

北部は淀川よりも北の地域で、面積の約2/3 を北摂山系が占めています。北摂山系は兵庫県や京都府につながっていて、最も高い深山(みやま)とそれに次ぐ剣尾山の標高は800 m弱、その他に三草山、妙見山、竜王山、ポンポン山など400 ~ 700 mくらいの高さの山があります。夏はすずしくて雨が多く、冬は寒くて雪が多いのが特ちょうです。山地の南側には千里丘陵があり、平地へとつづいていますが、これらは都心のベッドタウンとして広く市街地化されています。

【北部を代表する自然】

里山の雑木林

 能勢町をはじめ、この地域の山林は、里山として昔から人の生活に利用されてきた雑木林が中心です。かつて炭焼きが盛んだったので、炭に利用するクヌギやコナラ、アベマキなどが多く見られます。オオムラサキ、オオクワガタなどの雑木林に特有の生きものも多く見られます。モリアオガエルやニホンジカがすんでいるのは、大阪では北摂山系だけです。しかし,ニホンジカは近年、生息数の増加や生息域の拡大が著しく、農林業被害が拡大しています。

明治の森箕面国定公園(箕面市)

 箕面の山は生きものの種類が豊富な場所として知られています。箕面公園には昆虫館もあり、自然観察の拠点となっています。また、箕面の山にはニホンザルがすんでいることでも有名です。秋には紅葉の名所としてたくさんの人が訪れます。

三草山(能勢町)

 三草山は、今も里山の環境が残る府内では貴重な場所です。三草山の雑木林には落葉広葉樹が多く、それをエサとするゼフィルス(ミドリシジミ類)が10 種もすんでいます(ゼフィルスは日本に25 種、府内に14 種しかいません)。府民参加の保全活動が行われています。

地黄湿地(能勢町)

 面積約1 ヘクタールの府内最大の湧水湿地です。食虫植物のモウセンゴケや日本で最も小さいハッチョウトンボなど、湿地特有の生きものの宝庫となっています。湿地は放っておくとまわりから土砂が入ったり、木が生いしげったりしてようすが変わってしまうので、湿地を維持するための保全活動が行われています。

万博記念公園(吹田市)

 1970 年に開催 された日本万国博覧会かの跡地につくられた公園です。万博開催当時にたくさん建てられていた展示場などを撤去したあとに木を植えてつくられた林は、今では立派な林になっています。

北摂山地のニホンジカゼフィルスの仲間ヒロオビミドリシジミ

(左)北摂山地のニホンジカ  (右)ゼフィルスの仲間ヒロオビミドリシジミ

国内最小のトンボ ハッチョウトンボモリアオガエル

(左)国内最小のトンボ ハッチョウトンボ  (右)モリアオガエル

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