照葉樹林(シイ・カシ・ツバキなどからなる常緑広葉樹林)
照葉樹林(シイ・カシ・ツバキなどからなる常緑広葉樹林)
和泉市信太山の照葉樹林
表面がツヤツヤした葉が一年中しげっている木が多く、あたたかい地方に多い林です。林の中はうす暗く、やや湿り気があり、林床にはあまり草木が生えていません。主な樹種はカシ類、シイ類、タブノキやクスノキなどのクスノキの仲間、サカキやヤブツバキなどのツバキの仲間などです。葉の裏に傷をつけると黒く変色して字を書くことができるため、「ハガキの木」あるいは「郵便局の木」と呼ばれるタラヨウもこの仲間に含まれます。また昆虫では、シイやカシの葉をエサにするムラサキシジミ、ウバメガシやバクチノキ、ヤマモモ、イスノキなどを食べるヤクシマルリシジミなどのチョウが生息します。大阪府内では南部の海ぞいの地域に多く、また信太山丘陵には近畿地方では比較的珍しいシリブカガシの生育する林があります。北部では明治の森箕面国定公園にまとまった照葉樹林があります。
(左)ムラサキシジミ (右)ヤクシマルリシジミ
(左)タラヨウ(ハガキの木) (右)シリブカガシ
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