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トンボ
タイワンウチワヤンマ

このトンボは、もともと四国南部や九州および南西諸島に分布していましたが、近年分布域が北上しています。大阪府では30年ほど前にはじめて見つかりましたが、今では抽水植物が豊富で、開放的な池では普通に見られるようになっています。公園の池など人工的な水域でも多く生息します。水生生物センターでも徐々に個体数が増えているようです。
腹部第8節の側縁がひろがってウチワ状になっているのが名前の由来です。また、名前に”ヤンマ”とついていますが、ギンヤンマなどの属するヤンマ科ではなく、コオニヤンマやオオサカサナエ(※1)などと同じサナエトンボ科に属します。サナエトンボ科の成虫はヤンマのように複眼が接することがなく、左右に分かれています(※2)。近縁種で同所的に生息することも多いウチワヤンマ(※3)は、ウチワが大きく内側が黄色くなっています(※4)。

(※1)オオサカサナエ

(※2)ヤンマのように複眼が接することがなく、左右に分かれています

(※3)ウチワヤンマ

(※4)ウチワが大きく内側が黄色くなっています
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