淡水魚図鑑(在来種)
タ行
デメモロコ

本種はコイ科カマツカ亜科に属し、分布域は琵琶湖と濃尾平野。府内では淀川で生息記 録があるが、情報は少なく詳細は不明。他のスゴモロコ属よりも流れの緩やかな水域を好み、泥底近くに多い。 雑食性でカイエビなどの浮遊動物、ユスリカ、ヨコエビなどの底生動物などから小型の魚類まで食べる。同じス ゴモロコ属のコウライモロコ、スゴモロコ との識別は困難でるが、本種にはコウライモロコやスゴモロコで顕著な体側中央に並ぶ暗色斑紋がほとんどない。 また、両種よりも頭部の背縁が盛り上がり、ヒゲが短い。イトモロコとも似るが、 側線鱗の形状やヒゲの長さで区別できる(よく似た魚の区別点「スゴモロコ属の魚」)。 産卵期は4~6月で、琵琶湖では内湖の泥底で産卵するという。満1年で全長4~7㎝、2年で10㎝程度に成長する。環境省レッドリスト2020「絶滅危惧Ⅱ類」、大阪府レッドリスト2014「情報不足」。
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