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タ行
ドンコ

本種は、ドンコ科に属し、愛知県、新潟県以西の本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮、 中国、台湾、フィリピン、インドネシアに棲息している。国内のドンコは1種とされていたが、近年 島根県の一部に生息するものが、イシドンコとして分類された。姿形は カジカに似るが、ドンコはスズキ目、 カジカはカサゴ目で分類学的な類縁関係は離れている。河川の上~下流域の淵や淀み及び湖沼で 一生を過ごす純淡水魚である。石垣の間や岩の下などに巣穴を作り、その周辺を生活範囲とする。 夜間活動して、水生昆虫、甲殻類、魚類を食べる。産卵期は4~7月で、水底の礫 石などの裏面や石垣の間に、直径4.4~2.0mmの紡錘形の卵を産みつけ、雄が 口やヒレで水流を送りながらふ化するまで保護する。ふ化仔魚は全長7mmで、すぐに底生 生活に移る。全長25cmに達するが、写真の個体は最大級に近い。岸辺のコンクリート化で生活の場所を 失い、生息数が減少している。
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