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ハ行
ビワヒガイ

日本産ヒガイ属はアブラヒガイ、ビワヒガイ、 カワヒガイに分けられるが、カワヒガイとビワヒガイは亜種の関係であり、大阪府内にはどちらの亜種 も生息する。写真の個体は吻(ふん)がとがっていることや尾ビレの切れ込みが深いこと、頭長に対して尾柄 高が低いことなどからビワヒガイと推定されるが、採集された淀川では両種の交雑が起こっているとされている (手前;メス、奥;オス)。 ビワヒガイは全長20㎝ほどまで大きくなるが、カワヒガイは 体が小さく、尾柄が太い。また、尾びれ後縁の切れ込みはゆるやか( カワヒガイとビワヒガイの区別点)。
ビワヒガイは琵琶湖淀川水系特産であるが、現在は人為的に分布が広がっている. 川の中流から下流域、湖などに生息し、砂や砂礫底を好む。水底近くを泳ぎ、トビケラ幼虫やユスリ カ幼虫、巻貝などの底性動物や石面の付着藻類などを食う。産卵期は4~7月。卵はイシガイなどの淡水二枚貝 に産み付けられ、水温20℃で約10日で孵化する。美味で、塩焼、唐揚げ、南蛮漬けなどとして食する。
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