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ハ行
ビワコオオナマズ

本種はナマズ科に属し、琵琶湖淀川水系の固有種。名前のとおり大型化し、体長は1mを越す。府内では淀川で生息記録がある。
同じナマズ科のナマズやイワトコナマズに似るが、本種は下アゴの突出が著しいことや頭部が長く平べったいこと(※1)、尾ビレの上葉が下葉よりも長いこと(※2)などが異なる。体色は背部が黒色で金属的な光沢を帯び、暗色の斑紋がでることもある。腹部は白色である。他のナマズ同様に夜間に活発に遊泳し、アユ、ゲンゴロウブナ、ビワマスなどを捕食する。成長は早くて、4-5年で全長60- 80cmとなり、長生きするものでは20年以上生きる。
産卵期は5月中旬~7月中旬。琵琶湖では、岸辺浅瀬の礫底の産卵場に10-50個体が集まる。産卵行動は深夜から明け方にかけて雌雄1対で、オスがメスに巻きついて行われる。卵は黄褐色で、礫に付着した卵は、50時間程度(水温22℃)でふ化する。幼魚はナマズと同様6本のヒゲ(※3)があるが、成長するにつれて4本に減る。大阪府レッドリスト2014「準絶滅危惧」。

(※1)下アゴの突出が著しいことや頭部が長く平べったいこと

(※2)尾ビレの上葉が下葉よりも長いこと

(※3)6本のヒゲ
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