大阪府立環境農林水産総合研究所

ハートフル農業への支援

研究成果

高齢・障がい者など多様な主体の農業参入支援技術の開発
(平成25年度~)

作業環境の改善による軽労化技術と健康に着目した農作業評価手法を開発して、高齢・障がい者の農業参入支援を促進するマニュアルを独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構などと共同で作成しています。

当研究所は、高設野菜栽培における作業空間・作業工程モデルの開発を担当しています。

【平成25年度 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(実用技術開発ステージ) 採択課題】

 

新しい公共の場づくり支援事業 ~農で「学び」「育て」「働く」プロジェクト~
(平成24年度)

府内の支援学校などで、就労を目指す子供(若年者)を対象に、農を通じた教育、就労支援プロジェクトを民間団体、大学、教育委員会と共同で展開しました。

当研究所は、指導者の養成に向けた講習会や支援学校の生徒を対象とした農業体験を実施し、普及啓発を行いました。

 

その他

〈要旨集〉

 

〈論文〉

  • 豊原ほか (2007) 農産園芸福祉の普及に向けて-高齢者を対象とした農産園芸福祉実践における留意点-.農業および園芸 82 (4): 437-444.
  • 豊原 (2006) 福祉施設等での園芸活動実践における障壁についての考察. 大阪府立食とみどりの総合技術センター研究報告. 42: 11-15.
  • 豊原・内山 (2005) 高齢者の福祉的活動としての農作業における問題点の把握と支援方法の提案. 近畿中国四国農業研究. 6: 88-94.

 

〈著書〉

  • 豊原ほか (2007) 福祉のための農園芸活動. 農文協:編著

 

福祉農園

福祉農園農業や園芸作業によってもたらされる癒しなどの様々な効果を高齢者や障がい者の就労や生きがいづくりなどに有効に活用するため、平成12年に所内2カ所に福祉農園を設置しました。

障がいや機能低下により農園芸作業に支援が必要な人への作業改善方法の検討や、福祉農園の運営についての課題整理に関する研究に取り組んでいます。

また、障がいのある人が取り組みやすい花や野菜の栽培・収穫プログラムを提供しており、障がい者福祉施設の入所者が定期的に作業を行っています。