大阪府立環境農林水産総合研究所

病名:白点病

病名:白点病 

元気なく水面近くをただよい、食欲もなく死ぬ魚が出る。

体表やひれに白ゴマをふったような白点が見え、重症になると粘液が白濁し、はがれてくる。

えらにも白点が見られることがある。

白点病の写真

白点病のフナと白点虫

えらに寄生した場合、急死することがある。

原因虫:

 原生動物繊毛虫類「白点虫(イクチオフチリウス)」

治療法:

 白点虫は表皮の中に潜入しているので駆除しにくい。根気強く治療する必要がある。

 小型水槽で飼育している魚では1日絶食させてから水温を25℃位まで上げ、1%食塩水の1時間浴を1~2日おきに数回繰り返す。

予防法:

 水槽やコンクリート池で飼育している魚に発生しやすい。おそらく、その飼育環境が適当でなく白点虫に対する抵抗力が弱まるためと考えられる。

 したがって、日頃の水質管理や栄養面からの健康管理が重要。20℃前後のとき発生しやすいので、できるだけこの水温帯を避けるようにする。

 池で発生したときはまん延防止対策として新しい水を流し、魚体から離れた親虫や仔虫を池から排出する。