大阪府立環境農林水産総合研究所

胞子トラップ法および爪楊枝接種法による灰色かび病菌の薬剤感受性検定法の開発

胞子トラップ法および爪楊枝接種法による灰色かび病菌の薬剤感受性検定法の開発

【爪楊枝接種法による薬剤耐性検定法】

施設栽培の野菜や花卉類では、ハウス内の高湿度により灰色かび病がよく発生します。

この病原菌は薬剤抵抗性が発達しやすく、ほ場毎の薬剤散布歴により薬剤耐性菌の発生種類も異なります。そこで病原菌の薬剤感受性の有無と種類を把握し、有効な薬剤の選択を行うために簡易な薬剤検定手法を開発しました。

各種薬剤を添加した灰色かび病菌選択培地とこれに病原菌胞子を付着させるための吸引機を備えたシステム、または、薬剤含有培地に病原菌を直接爪楊枝で接種する方法で、菌の生育の有無により耐性か感受性かを判定する事ができます。

これにより、薬剤耐性菌を簡易に判定し、効率的な薬剤散布につなげています。