太陽熱による害虫防除技術の開発-シュンギクのマメハモグリバエ
太陽熱による害虫防除技術の開発-シュンギクのマメハモグリバエ
大阪府はシュンギク生産量2位ですが、平成5年にマメハモグリバエが海外から侵入して大発生し、その被害が大きな問題になりました。
このハエは土中で蛹になり、茎や葉に薬剤を散布しても土中から成虫が次々に出てくるため、防除がたいへん難しい害虫です。
そこで、ハウス内で透明ビニールを地上に敷くと、4月~9月の晴れた日には地下2cmの温度が蛹の致死温度の48℃を超えることを確認し、マメハモグリバエの防除に効果があることを明らかにしました。「晴れの日1日ビニール1枚敷」と名づけたこの方法は、その後広く用いられ、応用研究も行われています。
なお、市販の火炎放射器による防除効果も併せて調査しましたが、地下2cmの温度上昇は1℃未満で、全く実用的ではありませんでした。