大阪府立環境農林水産総合研究所

農地の健全性の確認と環境保全機能の評価のための農地土壌モニタリング

農地の健全性の確認と環境保全機能の評価のための農地土壌モニタリング

農地の健全性の確認と環境保全機能の評価のための農地土壌モニタリング

土壌は作物生産の基盤ですが、不適切な管理がなされると、養分のバランスが崩れ健全性が失われてしまいます。そこで各地域の農と緑の総合事務所とともに、定期的に大阪府内の農地土壌について肥沃度の評価を行っています。

これまでの調査結果により、一般に酸性と思われがちな土も中性近くに改善され、またリン酸などの養分も充分に蓄積されていることなどが明らかとなりました。こうしたデータを元に、府内各地での土作り講習会が開催されています。

また、農耕地は食料を生産する場としてだけではなく、洪水防止や水の浄化機能など様々な多面的機能を持つことが知られています。特に最近では、堆肥の施用などを通じて炭素が農耕地の土壌中に保持されることによる、温室効果ガスの発生を抑制する機能に期待が高まっています。農耕地に保持されている有機物(炭素)を詳細に調査し、農耕地が地球温暖化防止に果たしている役割を評価しています。