大阪府立環境農林水産総合研究所

緑肥作物(レンゲ)の生育に応じた水稲の適正施肥技術の確立

緑肥作物(レンゲ)の生育に応じた水稲の適正施肥技術の確立

緑肥作物(レンゲ)の生育に応じた水稲の適正施肥技術の確立

「大阪ミュージアム構想」の登録品にもなっている春のレンゲは、のどかな田園風景のひとつですが、「環境保全型農業」の面でも大いに役立っています。

レンゲなどマメ科の作物の根には根粒菌が共生しており、空気中の窒素(イネに最も必要な養分元素)を土壌中にタンパク態などの形で取り込み、養分として使えるようにしています。そのため、化学肥料の使用を押さえることができ、「環境への負担」が少なくなるので、近年府内でも多くの水田で栽培されています。

このため詳細な調査を広域的に行い、レンゲの生育量と含有養分量との関係を明らかにし、ほ場内でレンゲの占める割合から水稲で使用する肥料の窒素量をどれぐらい削減することが可能かを推定する手法を確立しました。