露地デラウェアのジベレリン処理適期予測(2024年4月26日時点)
環農水研では所内の露地デラウェアの展葉数を調査して、1回目のジベレリン処理適期(注)を判断しています。1回目のジベレリン処理適期は、第2新梢(結果母枝の先端から2番目の新梢)の展葉数を指標に予測できます。
環農水研(羽曳野市尺度:標高70m地点)における、4月26日(金曜日)現在の展葉数と予測ジベレリン処理適期を示しますので、各地域でのジベレリン処理の参考にしてください。
本日をもちまして,今年度のジベレリン処理適期予測を終了いたします
環農水研(羽曳野市尺度:標高70m地点)における予測ジベレリン処理適期です。
各地域のジベレリン処理適期は気温や立地条件により異なりますので、ご注意ください。
- 注:ジベレリン処理適期とは
ジベレリンは植物ホルモンのひとつであり、無核化(種なし化)、着果促進や果実肥大、成熟促進などの効果があります。
デラウェアは2回のジベレリン処理が必要で、1回目は満開予定日約14日前、2回目は満開約10日後が処理適期とされています。このうち、1回目の満開予定日約14日前とは、「ジベレリン処理をしない花房の満開日から見て14日前」という意味ですが、実際は展葉数を指標にして判断しています。1回目の処理時期は重要で、適期を逃すと種が入ったり、房の形が悪くなったりと不具合を起こします。
参考資料
- 文献1(露地栽培ブドウ‘デラウェア’における展葉数を指標とした ジベレリン処理適期把握のための簡便なサンプリング法の検討)(J-STAGEホームページへリンク)
- 文献2(Estimation of Leaf Emergence in ‘Delaware’ Grape from Daily Mean Temperature to Predict the Optimal Timing for Gibberellic Acid Application to Achieve Seedlessness)(J-STAGEホームページへリンク)
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