淀川城北ワンド群における外来魚駆除とその効果-「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワ-ク」を中心とした多様な主体の連携事例-
タイトル
淀川城北ワンド群における外来魚駆除とその効果-「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワ-ク」を中心とした多様な主体の連携事例-
(英題) Eradication of invasive alien fishes in the Shirokita embayments of the Yodo River and effects thereof - Collaboration of various entities centered on the “Citizen Network of the Conservation of the Itasenpara bitterling in the Yodo River watershed”
著者名
内藤 馨、上原 一彦、他4名
掲載誌
保全生態学研究, 2018, 23(2): 307-319
ハイライト
- 絶滅が危惧されている天然記念物のイタセンパラ*1は、淀川でも外来魚等の大量繁殖により一時生息確認が途絶えた。
- 筆者らの所属機関と、市民団体・企業・大学・行政機関などで「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク」を2011年に設立した。
- オオクチバス、ブルーギルの駆除による減少にともない、フナ属、タモロコ属など在来魚の増加及び多様性の復活が認められた。また、2013 年に放流したイタセンパラについても定着が確認された。
- 駆除のみを行うのではなく、労力は要するものの、外来魚の生息状況や在来魚の多様性などを正確に把握していく取り組みが必須であると考えられた。
*1:環境省第4次レッドリストで絶滅危惧IA類に分類されるコイ科の魚。学名は Acheilognathus longipinnis
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