大阪府立環境農林水産総合研究所

 

竹林と木竹混交林におけるモウソウチク伐採後初期段階の樹木の定着状況

タイトル

竹林と木竹混交林におけるモウソウチク伐採後初期段階の樹木の定着状況

 

(英題) Tree seedlings establishment after the clear-cutting of bamboo in bamboo forest and mixed forest of bamboo and broad-leaved trees
 

著者名

上森 真広、幸田 良介、他1名

 

掲載誌

地域自然史と保全, 2019, 41(1): 23-36

 

ハイライト

  • 本研究では、タケの侵入程度の違いが、タケ伐採後初期の植生回復に与える影響を調べた。竹林・木竹混交林・広葉樹林の3タイプの森林で、タケ伐採前の埋土種子および実生*1を調査し、さらに、タケ伐採後の実生の消長を比較した。

  • タケ伐採前後の実生の個体数などに、森林のタイプ・タケの侵入程度は影響しなかった。

  • 一方、タケ伐採後の先駆性高木*2の稚樹(樹高30~200 cm)の個体数は、木竹混交林が竹林よりも顕著に多かった。竹林に多いササ状タケが、先駆性高木の稚樹の生育を阻害しているのかもしれない。

 

*1:種子から発芽してすぐの植物

*2:植物群落の成立・再生過程で他の植物に先んじて成長する樹木種のうち、成長すると樹高が5 mを超える木。明るい環境で成長する。

 

リンク先(外部リンク)

  • なし

 

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