公開日 2024年07月31日
おおさか環農水研 生物多様性センターは、2024年7月13日・14日に株式会社毎日放送(MBS)が開催した「「日曜日の初耳学」10年目記念イベント 初耳学!未来を創るのは…君でしょ!」において、特定外来生物クビアカツヤカミキリに関するパネル展示や、標本づくりワークショップをMBSと共同で行いました。引き続き8月31日(土曜日)までMBSちゃやまちプラザで標本やパネルの展示を行っています。
イベントの入り口と、クビアカツヤカミキリのブース
ステージでの「桜の未来を守ろう!いきもの博士と外来種の標本づくり」に生物多様性センター職員が登壇し、MBSアナウンサー前田春香さんとMBSおさかな博士の尾㟢豪さんと一緒に、桜を枯らすクビアカツヤカミキリ問題について、未来を担う子供たちに向けて紹介しました。標本づくりワークショップでは、虫を触るのはちょっと…と言いながらの前田アナウンサーも、最初はおっかなびっくりだった子供たちも、真剣な眼差しで挑んでくれました。
このイベントでは2日間で、100人以上がクビアカツヤカミキリの標本作成に取組みました!標本づくりのため、間近でじっくりとクビアカツヤカミキリを観察したことで、在来カミキリとの区別や、雌雄の違いなどについての気付きもあったようです。
ステージでの標本作成と参加者の皆さん
本取組は、当センターとMBSが結ぶ、「おおさか生物多様性リンク」に基づくもので、両者の強みを活かして生物多様性や外来生物問題を広く発信するために行いました。
また、摂南大学でメディアによるSDGsの取組と発信について学んでいる現代社会科学部横山准教授とその学生の皆さんも参画して大活躍してくださいました。
学生の皆さんは、生物多様性センターでの講義「生物多様性と外来生物」、フィールドワーク「クビアカツヤカミキリによるサクラの被害視察と、駆除とイベントでの標本づくり用の採集」、実習「標本作成」を3週にわたって受講しました。イベントで標本作成に用いた一部のクビアカツヤカミキリは、フィールドワークで実際に学生たちが捕獲しました。クビアカツヤカミキリの標本作成や、外来生物の問題を子供たちに優しく伝える姿は、とても頼もしかったです。
摂南大学の学生の皆さんと事前実習の様子
クビアカツヤカミキリに関するパネルや前田アナウンサーや学生さんが作成した標本、摂南大学の学生さんが捕獲する様子の映像などを、現在、生物多様性センタ―で開催している企画展「今こそ知りたい クビアカツヤカミキリ研究の最前線」の出張展示バージョンとして、8月31日(土曜日)までMBSちゃやまちプラザで展示していますので、是非お立ち寄りください。
継続開催中の出張企画展の様子
環農水研では、今後も多様な主体と連携した生物多様性に関する取組と発信を推進していきます。