平成22年度微小粒子状物質(PM2.5)調査結果の概要
平成22年度微小粒子状物質(PM2.5)調査結果の概要
1 調査地点
【自動車排出ガス測定局】 淀川工科高校(以下、「淀工」と記す。)
2 調査期間
季節 | 期間 |
---|---|
春季 | 平成22 年 5 月13 日(木)~ 6 月2 日(水)の間の14 日間 |
夏季 | 平成22 年 8 月5 日(木)~ 8 月 25 日(水)の間の14 日間 |
秋季 | 平成22 年10 月17 日(日)~11 月5 日(金)の間の14 日間 |
冬季 | 平成22 年 2 月3 日(木)~ 2 月23 日(水)の間の13 日間 |
※試料採取は1日(11時半から翌日10時半(冬季は12時から翌日11時)の23時間)×14回×4季節
3 調査結果の概要
- PM2.5質量濃度の季節平均値は、春季13μg/m3、夏季14μg/m3、秋季14μg/m3及び冬季24μg/m3で、冬季に高かった。また、年度平均値(56日間の平均値)は16μg/m3であり、最高値は平成23年2月6日の68μg/m3であった。・・・[図1]
- PM2.5中に含まれる主な成分は硝酸イオン、硫酸イオン、アンモニウムイオン、有機性炭素及び元素状炭素であった。・・・[図1]
- 金属類濃度のPM2.5質量濃度に占める割合(日平均)は1~5%程度で、季節平均でみると、冬季に高く、夏季に低かった。項目別でも、バナジウムとニッケルを除き、夏季に低い傾向があった。
- 塩化物イオンと硝酸イオンは、濃度もPM2.5質量濃度に占める割合も、季節平均すると、夏季に低く、冬季に高かった。これは、気温の高い時期にはガス状で存在し、逆に気温の低い時期には粒子化するためと考えられる。・・・[図2]
- 硫酸イオンは、すべての季節において、濃度もPM2.5質量濃度に占める割合も各イオン成分の中で最も高かった。・・・[図2]
- 元素状炭素濃度の季節平均値は、冬季に高かった。PM2.5質量濃度に占める割合は、日変動は大きかったが、季節変動はあまりなかった。・・・[図3]
- 有機炭素濃度は平成23年2月3日及び6日に高く、10μg/m3以上となり、季節平均値も冬季に最も高かった。一方、PM2.5質量濃度に占める割合は、季節平均すると秋季に高く、日変動が大きかった。・・・[図3]
- 二次生成有機粒子の指標である水溶性有機炭素濃度の季節平均値は、光化学反応が活発な春季・夏季に比べ、秋季にやや低かった。
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