大阪府立環境農林水産総合研究所

はじめに

はじめに

大阪府下では昔から農業用のため池を利用した養魚が盛んに行われており、特にカワチブナの養殖は全国的に有名で、最近でも多くの生産を上げています。ところが昭和48年ごろから穴あき病といわれる新しい病気が養魚池や釣池のフナやコイに発生し、大きな被害が出るようになりました。さらに、近年生産の集約化および水質の悪化等に伴い、いろいろな病気が発生するようになり、魚病対策が養魚上重要な課題となっています。

 また、キンギョやニシキゴイなどの観賞魚を飼育している方からも魚病についてのお問い合わせをいただきますが、電話では病状が十分つかめず、的確な指導ができない場合も少なくありません。

 大阪府においては、魚病の治療・予防のための調査、研究に取り組み、その成果の普及に努めておりますが、魚病対策は何よりも予防が第一で、魚病の早期発見と正確な診断による早期治療が大切です。そこで、養魚家や釣池業者の方はもちろん、淡水魚の愛好家や飼育経験の少ない初心者の方でも、魚病をよく観察することにより自分である程度の診断ができ、治療・予防の対策が取れるようにこのページを作成いたしました。

 このページが魚病の被害軽減に役立てば幸いです。 

 

 

  • 魚病の種類、発生、治療・予防の対策はこのページに記載の限りではありません。このページを用いての診断・治療・対策は個人の責任で行って下さい。
  • 最新の魚病発生状況、診断・治療・対策については大阪府内の方は生物多様性センター、それ以外の方は最寄の都道府県水産試験場等にお問い合わせ下さい。