田んぼや水路
田んぼや水路
能勢町長谷の棚田
田んぼや水路は、人が稲作をするためにつくり、維持してきた環境です。かつての田んぼは地形にあわせた形で、それにあわせた耕作法がおこなわれ、田んぼに水を引く水路も変化に富んでいました。そのような場所は、ドジョウやメダカなどの魚をはじめ、アキアカネなどの水生昆虫、トノサマガエルなどのカエルの仲間、水生植物など、多くの生きもののすみかでした。しかし、今では耕うん機など大きな機械で作業して効率を上げるために圃場整備が行われ、大型機械が通りやすい道路や、耕しやすい田んぼの形につくり変えられたところがほとんどです。また、水路もコンクリートで固められることが多くなりました。そのため単純な環境が多くなり、以前はふつうに見られた田んぼや水路の生きものは、なかなか見られなくなりました。多くはありませんが、今でも北部や南部の山あいには、昔のすがたの田んぼや水路が残っています。
このウェブサイトに使用されているすべての画像・図表の無断転載を禁じます。