カワムツとヌマムツ
カワムツとヌマムツ
体型比較
ヌマムツは長らくカワムツと同種として扱われており、カワムA型と呼ばれていた。現在は別種とされており、カワムツよりも流れの緩い水域に生息することが多いためヌマムツと呼ばれる。両種の形態は酷似するが、体型はヌマムツがややスマートな印象を受ける。顔つきはカワムツのほうが吻が丸く,眼が相対的に大きい。一方、ヌマムツは吻がとがり眼は小さくみえる。側線鱗数はカワムツが46-55であるのに対して、ヌマムツは53-63と多く、鱗が細かい。一方、尻ビレの分岐軟条数はカワムツでは10軟条であるのに対して,ヌマムツはでは9軟条と少ない。また,カワムツでは胸鰭ビレや腹ビレの前縁は黄色であるのに対して、ヌマムツでは桃色になるが特徴である。
(左)頭部の比較 (右) 鱗と胸ビレ・腹ビレの比較
尻ビレの比較