公開日 2018年06月07日
海の中にはいろんな生き物がいますが、なかには水中にふわふわ浮いている生き物もいます。これらを専門的にはプランクトンといいます。赤潮というのはこのプランクトンが異常に増えた結果、海の色が変わってしまう現象をいいます。
プランクトンはそれぞれが体の中に色素を持っています。ひとつひとつの持っている色素は少ないので数が少ないときには目立たないのですが、数が多くなってくると色が重なることで目立ってくるようになって海の色が変わって見えるわけです。つまり海が赤いのは赤い色素を持ったプランクトンが多く集まったためということができます。
ここで大事なのはプランクトンの持つ色素は種類によって異なるということです。ですから、集まったときに目立ってくる色もプランクトンの種類によってかわってきます。例えば夜光虫の赤潮は鮮やかな朱色をしておりまさに赤潮といった感じですが、メソディニウムというプランクトンでは赤ワインのような赤色、多くのべん毛藻の仲間では褐色から黒褐色、ミドリムシの仲間では鮮やかな緑色になります。しかし、最初にいいましたように赤潮とはプランクトンが異常に増えた結果、海の色が変わってしまう現象なのでこれらもれっきとした赤潮といえます。
水産技術センターでは毎月2-4回大阪湾の調査をおこなっています。そこで得られた赤潮の発生情報は調査ごとにまとめ水産技術センターのホームページに掲載しております。よろしければ参考にしてください。
関連情報ページ:大阪湾赤潮速報