公開日 2018年06月07日
大阪湾には300種類以上の魚が住んでいますが、中にはヒレの部分に毒をもった魚もいて、これに刺されるとしばらく痛みがひきません。
岩場の海藻が生えているところや砂浜の海藻がたまっているようなところなどに「ハオコゼ」や「ゴンズイ」、「オニオコゼ」がいることがあります。ハオコゼは大きさが7~8cmぐらいの小さな魚ですが、背びれ、腹びれ、しりびれに毒をもっています。 岩場の海藻の中にひそんでいると、区別がつかないこともあります。ゴンズイはナマズのような口ひげが4本あり、体には2本の黄色いしま模様があるのが特徴で、幼魚の時には”ゴンズイ玉”と呼ばれるような群をつくって生活しています。この魚は背びれと胸びれに毒をもっており、大きいもので20cm近くにもなります。オニオコゼは白身で食べるとたいへんおいしい魚ですが、背びれに毒をもっています。また、砂浜には春から夏にかけて「アカエイ」が現れることがあります。アカエイの尾はムチのようになっており、そこに毒をもった大きなトゲがあります。これらの魚は釣りでもかかることがあるので、釣れたときには十分注意して下さい。
魚以外では、クラゲの仲間である「アカクラゲ」がいます。アカクラゲの傘状の部分から長いヒモのように伸びたところに体が触れると、ミミズがはった後のようにはれることがあるので、海で泳いでいるときなどは注意して下さい。
毒はありませんが、磯の観察の時などでは岩についたフジツボなどで手足を切ったり、ウニのトゲに刺されたりすることもあります。また、大阪湾でよく見かけるカニに「イシガニ」という種類がいます。このカニは力がとても強く、ハサミではさまれるとたいへん危険です。