第2期事業終了までの実施成果について
第2期事業終了までの実施成果について
緊急雇用創出基金事業「淀川城北ワンド群外来水生生物駆除作戦」 - 生物多様性センター
生物多様性センターでは、外来植物の早期摘み取り駆除法やトラップによる外来魚の駆除などの研究成果を実地に活用して、淀川在来の生物多様性をとりもどすため、緊急雇用創出基金事業「城北ワンド外来水生生物駆除作戦」を平成21年12月1日から実施してきました(第1期事業の概要と成果)。
第1期事業は平成22年3月で、第2期事業は平成23年3月で終了しており、現在は第3期事業を実施中です。
第2期事業終了までの駆除実績としては、外来水生植物についてナガエツルノゲイトウを中心に230トンを駆除し、城北ワンドからほぼ一掃しました。さらに、外来魚はブル-ギルを主体にオオクチバスなど55,000尾の駆除に成功しました。その結果、今春には在来魚種のタナゴなどの稚魚が昨年に比べ著しく増加するなど成果が表れています。また、生物多様性センターで協賛している「外来魚駆除釣り大会in 淀川2011」でも釣獲される外来魚の数が減るなどの効果が現れています。今後も駆除の取り組みを推進するとともに、これを市民活動に発展させ、天然記念物イタセンパラの復活につなげたいと思います。
※緊急雇用創出基金事業とは
地域の雇用失業情勢が厳しい中、離職、失業を余儀なくされた方に対して雇用機会を創出するため、国から交付された「緊急雇用創出事業臨時特例交付金」によって、各都道府県及び市区町村が地域の実情や創意工夫に基づき、雇用の受け皿を創り出す事業です。生物多様性センターでは、この制度を利用して大阪市旭区の淀川城北ワンド群の外来水生生物駆除に関する研究を補助していただいています。なお、作業に従事していただく方の募集は終了しています。
(左)網カゴを用いた駆除の様子
(右)駆除された外来魚ブルーギルやオオクチバス
外来植物ナガエツルノゲイトウ駆除前後の城北ワンド